皆さんは、液体ミルクを使ったことがありますか。
粉ミルクと違って、溶かすための水やお湯がいらないので、作る手間を省くことができます。
また、すぐに準備ができるので、お腹を空かせて泣いている赤ん坊を待たせることもありません。
特に、旅行先や災害時にはとても便利ですよね。
水やお湯を手に入れることが難しいとき、液体ミルクは大活躍します。
なんたってパックの封を空けて、哺乳瓶に注ぐだけで、できあがります。
ただ、この液体ミルク、災害時に利用するとき、どうやって温めたらいいのでしょうか。
ミルクって常温が良いってよく耳にするけれど、災害時に液体ミルクが冷たかったら、どうすればいいのでしょうか。
この記事では、そもそも液体ミルクが災害時にいいのか、備蓄しておくべきか。
そして液体ミルクが冷たい時、どうやって温めたらいいのかをご紹介します。
もしものときに困らないため、正しい知識と適切な温め方を知っておきましょう。
液体ミルクは災害時にいい?
実際、液体ミルクは、災害時にとても活躍します。
では、一体どんなメリットがあるかを、ご紹介します。
・水がいらない
綺麗な水を手に入れることが難しい時でも、液体ミルクなら問題ありません。
清潔な哺乳瓶さえあれば、それに注ぐだけなので水やお湯を準備する必要がないのです。
災害時はライフラインが止まっている場合もあるので、水いらずの液体ミルクは活躍すること間違いなしです。
・誰でも作れる
粉ミルクはお湯の量など調整しないといけないので、慣れていない人は失敗することもしばしば。
しかし、液体ミルクなら、紙パックからミルクを哺乳瓶に注ぐだけなので、誰でも簡単に作ることができます。
災害時は、復興準備など大変なことが多いので、お母さんも何かと忙しいものです。
液体ミルクなら、お母さんが疲れているとき、また手が離せない時に、お父さんや子供にだって任せることができます。
液体ミルクを備蓄しておくべき?
災害や大地震が起きた時、まず一番に届けられるものは毛布や水です。
なぜなら、誰もが必要とするものを優先して支援されるからです。
つまり、高齢者や赤ちゃんなど、特定の人が必要とするものは、どうしても後回しになってしまいます。
ミルクの支給も後回しにされてしまうんですね。
しかし、ミルクは赤ちゃんにとって、唯一の栄養分です。
これがなければ生きていくことができません。
なので、ミルクが必要なご家庭は、万が一に備えて液体ミルクを備蓄しておいた方が良いでしょう。
最低でも3日分は備えが必要です。
大規模災害の場合、7日間は被災地に入れないと言われているので、7日以上の備蓄をしておけば、より安心でしょう。
液体ミルクが冷たい!その理由は?
液体ミルクは、常温で保存することができます。
しかし、室内の気温が低かったり、寒い冬の時期だったりするとミルクが冷たくなってしまう場合があります。
ミルクが冷たいと、赤ちゃんが飲んでくれなかったり、お腹を壊してしまったりします。
もちろん赤ちゃんによっては、多少冷たくても気にせず飲んでくれたり、胃腸が丈夫で、お腹を壊さない赤ちゃんもいます。
なので、それほど神経質になる必要はありませんが、やはり母乳に近い温度が一番赤ちゃんも安心して飲んでくれます。
ミルクが冷たすぎる場合は、人肌に温めると良いでしょう。
液体ミルクの温め方は?手順はこれ!
では、液体ミルクを人肌の36度くらいにするには、どうしたら良いのでしょうか。
一番簡単で楽な方法は、湯煎して温める方法です。
鍋にお湯を沸かして、そこに入れてください。
触って確かめた時に、大体人肌になったなと感じたらオッケーです。
ここで気をつけることは、ミルクにお湯が入らないよう注意しましょう。
液体ミルクを他の容器に移して湯煎する場合、高さのあるビンを使うなどして、お湯が入らないよう工夫する必要があります。
しかし、災害時はライフラインが止まっている場合があります。
水やガスは、とても貴重なものになるので、ミルクを温めるためには使えないかもしれません。
そんな時にオススメな方法は、カイロとアルミホイルで温める方法です。
まず、カイロを哺乳瓶に巻きつけてください。
そして、それをアルミホイルで包みます。
カイロの温度と、アルミホイルの保温効果で徐々にミルクも温まるでしょう。
また、カイロが温かいうちは冷める心配もありません。
その他の方法で、動物の体温で温める方法があります。
犬や猫などの動物は、人間より体温が高いので効率的に温めることができるでしょう。
ただし、この方法は衛生的に心配と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ミルクの注ぎ口が、清潔に保てるよう布を覆うなどして工夫しましょう。
今回のまとめ
以上、災害時の液体ミルクの活用法でした。いかがだったでしょうか。
万が一に備えて、知識だけ頭に入れておくことはとても大事なことですよね。
万が一の時に、赤ちゃんが困らないようしっかり準備しておきましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。