「毎年初詣に行っているのに、今年は身内に不幸があった( ;∀;)」
そんなとき、あなたはどうしていますか?
といっても、たぶんほとんどの場合、近い身内がなくなることはあまりないので、どうすればいいのか、悩んでいると思います。
初詣に行くのも、最近は家族と行く、という場合だけでなく、一年の始まりなので、カップルで行ったり、友人通しで連れ立っていったり、といろいろな場合があります。
自分だけが行かないで済むならいいのですが、どうしても付き合いで一緒に行くという場合もあるでしょう。
そんなとき、気になるのが、喪中の期間って初詣をしてはいけないのかな?ということですね^^
「あれ?喪中っていつまでなんだろう・・・」
って悩みますよね(;^ω^)
身内に不幸があると、喪中はがきを出したり、結婚式などのお祝い事を控えたり延期したりと、いろいろな日本独自のマナーがありますね?
ただ、そういった「よく聞くこと」はなんとなくわかっていても、今回のように、「初詣に行ってもいいのかどうか?」なんて、あまり聞くことでもないので、知らない場合がほとんどで、どうすればいいのか困ります( ;∀;)
そこで、今回の記事では、喪中のとき初詣にお寺に行っても大丈夫なのかについてと、喪中だといつまで参拝しない方がいいのかについて、さらに、喪中でも初詣をお参りしたい場合にはどうすればいいのかについて対処法もお話ししていきます。
喪中で初詣に行くときのことを、しっかりと覚えておきましょう^^
☆関連記事☆ 一生に何回もあることではないのですが、覚えておくといいですね^^
喪中での初詣 お寺なら行っても大丈夫?
喪中のときに初詣に行く場合、寺なら行っても大丈夫なんでしょうか?
結論としては、大丈夫です^^
喪中より前の、忌中(きちゅう)の期間であったとしてもも、お寺なら大丈夫なんです。
それは、仏教と神道(しんとう)との、そもそもの考え方の違いで、仏教は神道とは違い、「死」を「穢れ」とは考えておらず、むしろ、死んだ場合は仏様のところへ行く(極楽浄土へ行く)という考え方なので、問題ないのです。
例えばですが、お寺では、葬式をあげて、死者を弔います。
そのように、「死」と「寺」は切っても切れない関係にあります。
なので、忌中であっても、お寺に行って手を合わせて冥福を祈ることは良いこととなりますので、何の問題もありません(‘ω’)
初詣は喪中だといつまでいかない方がいいの?
身内に不幸があった時、年末になると年賀状の代わりに喪中はがきを出しますね。
そのために、身内に不幸があった=喪中と思っていませんか?
実は、故人を偲ぶ期間としての名称は、大きく分けて2つあります。
それは「忌中」(きちゅう)と「喪中」(もちゅう)です。
喪中だから、「その間は初詣をしない方がいい」と思い込んでいる理由に、この「忌中」と「喪中」を混同して考えているということがあるかもしれません。
この2つの定義として、「忌中」も「喪中」も、身内の死に際して一定期間死をと悼み、身を慎むことですが、2つには大きな違いがあります。
☆「忌中」とは・・・
身内に不幸があってから、下記の期間は、基本的に、大きな慶事や祭典を行わないことになっています。
ちなみに忌中の期間は、
・仏教では49日
・神道では50日
・キリスト教であれば、1ヶ月、または50日
とされています。
この期間中に、結婚式などの招待を受けた場合は、先方や身内に出席しても差し支えないか、相談したほうが良いでしょう。
そして、
☆「喪中」とは・・・
宗教を問わず1年とされています。
そして、もしあなたが、初詣に出かける場合、その日が忌中(きちゅう)であり、神社へ初詣に出かける予定なら、それはキャンセルしたほうがいいでしょう。
その理由としては、神社は神道(しんとう)というものになります。
神道では「死」は「穢れ」と考えられており、その「穢れ」を祝いの場に持ち込むべきではないと考えられているからです。
しかし、身内に不幸があってからすこし経ち、「忌中(きちゅう)が明けている」のなら、喪中(もちゅう)の期間であっても、神社への初詣の参拝はOKです。
神社に参拝してはいけないのは、「忌中の期間」だけだからです。
ちなみに、忌中の期間は、先ほども書きましたが、
・仏教では49日
・神道では50日
・キリスト教であれば、1ヶ月、または50日
なので、
初詣に神社へ行っても大丈夫なのは、
☆仏教では⇒50日目から
☆神道では⇒51日目から
☆キリスト教であれば⇒2か月目、または51日目から
OKということになります。
とてもややこしい「喪中」と「忌中」ですので、間違えないように覚えておくといいですね^^
喪中に初詣をお参りしたいときの方法と手順は?
最後に、喪中でも神社へ参りたいという場合に、どうすればいいのかについて書いていきます。
まず、毎年、初詣に行く場合は、喪中のときは「お寺に行く」というのもいいでしょう^^
お寺なら、喪中や忌中(きちゅう)関係なく、問題なく参拝できます。
しかし、自分の家の宗教が神道(しんとう)のため、お寺には行けないという場合もありますし、友人や知人と行く場合で、神社へ行かないといけないときもあるかもしれません^^;
そういうときはどうすればいいのかについては、神社で祓え(はらえ)を受けることにより、参拝が可能になります。
祓え(はらえ)とは、神社で玉串料(たまぐしりょう)を払い、清祓いの儀(きよはらいのぎ)を行うことです。
ちなみに、玉串料は神社によっても変わりますが、大体5000円程度となります。
とはいえ、初詣はお正月なので、どうしても人が多く、「清祓いの儀」をすることができない場合もありますよね(;^ω^)
その場合は、もう1つの方法として、「手水で清めて、鈴祓い(すずはらい)をする」ということもできます(‘ω’)
これは、自分でする方法で、神社の鈴の音(すずのね)でお祓いします。
下記に、手順を書いていきます。
1、まず参拝前に、手水で手を清めます(↓に詳しい「手水のやり方」をのせてあります)
上記の手順を行えば、忌中(きちゅう)の期間であっても、初詣に行くことが可能になりますので、ぜひ神社に行った場合はお祓いしてくださいね(‘ω’)
もし、何かあってお祓いしたい場合は、きちんと、神社で正式なお祓いをしてもらいましょう!
1、右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水をたくさんすくいます
2、①の水で、まず、左手を清めます(洗います)
3、ひしゃくを左手に持ち替えて、右手を清めます(洗います)
4、再度、ひしゃくを右手で持ち、左手で水をすくって、口をすすぎます
昔から、鈴の音(すずのね)は、邪気をはらったり、魔よけの効果があるといわれています。
よく、神社などで、巫女さんが舞をするときに、鈴をもって、「シャラン~シャラン~♪」と鳴らして踊っていますよね?
このときに鈴を使うのも、神気(霊力)を呼び起こして奮い立つためで、はるか昔から、こういったときに道具として使われてきました^^
巫女さんからの「言霊」と、鈴の音の「音霊」が合わさり、自然界の神気(霊力)を呼び覚まし、動かすとされています。
今回のまとめ
いかがでしたか?
今回は、喪中のとき初詣にお寺に行っても大丈夫なのかについてと、喪中だといつまで参拝しない方がいいのかについて、さらに、喪中でも初詣をお参りしたい場合にはどうすればいいのかについて対処法もお話ししてきました。
再度、まとめると、
喪中に初詣に行ってはいけないというのは誤解で、正しくは「忌中の間は、神社に初詣に行ってはいけない」というのが、正解となります。
身内に不幸があった場合、
「来年の初詣には、いけないかも・・・」
と思っている場合は、これでスッキリしたのではないでしょうか?
ちなみに、お寺なら、忌中でも初詣に行ってOKです。
神社は基本的にはダメと覚えておきましょう^^
そして、もしどうしても神社に初詣に行く場合には、
・清祓いの儀をしてもらう
・できない場合は、自分でセルフお祓いをする
ということも覚えておきたいですね^^
普段はなかなか調べることもないですが、あなたが、毎年行っている「初詣の場所」は、お寺なのか神社なのかについて、事前に調べたり、聞いたりしておけば、このような喪中や忌中(きちゅう)の場合でもすぐに対応できますよ(‘ω’)