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追悼の意とは?使い方は?哀悼の意との違いは何かについても詳しく解説!

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人が亡くなったことに対して、悲しむ気持ちを表現するときに、

「追悼の意を表す」(ついとうのいをあらわす)

と言ったり、書いたりすることがあります。

 

同じような言い方として、「哀悼の意を表す」(あいとうのいをあらわす)とも言います。

 

「哀悼」(あいとう)という言葉の「哀」自体、「哀しい」(かなしい)という言葉に用いられるものです。

 

「哀しい」と「悲しい」は同じく「かなしい」と読みますが、「哀しい」は人の死について使われています。

 

それとは別に「追悼式典」(ついとうしきてん)、「追悼コンサート」(ついとうコンサート)などといったように、同じようなシチュエーションで「追悼」(ついとう)もよく聞かれる言葉です。

 

「追悼」(ついとう)も「哀悼」(あいとう)も、亡くなった人に対する悲しい気持ちを表現している単語であることに違いはありませんが、厳密にどのような違いがあるのかというところについては、とてもわかりにくいですね?(;^ω^)

 

 

そこで、今回の記事では、追悼の意(ついとうのい)の意味と使い方についてと、哀悼の意(あいとうのい)との違いは何なのかについてを詳しくご説明していきます。

 

日本の言葉って、本当に難しく奥が深いですが、一般的によく使う用語については、知っておくと、いろいろな場面で役立ちます(‘ω’)

 

ぜひ、読んで、知識を深めてみてくださいね♪

 

 

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追悼の意とは?どんな意味なの?

 

まず、追悼の意の意味についてお話ししていきます。

 

「追悼の意」(ついとうのい)とは、人が亡くなったときによく使われている言葉です。

 

「追悼」の「悼」(とう)という文字には、「いたむ」という意味があります。

 

 

ここで一口に「いたむ」と言っても、実際にはさまざまな状況があり、日本語では漢字を使い分けることによって表現します^^

 

身体や精神が苦しい状況にある場合は「痛む」と書き、身体そのものに傷などがある状態に関しては「傷む」と書きます。

 

そして人が亡くなったときの悲しみを表す場合に、「悼む」(いたむ)と書くのです。

 

誰かが「死をいたんで」と話しているときには、「死を悼んで」という表現になります。

 

 

追悼」の「」(つい)に関して、追いかけるという意味だけでなく「過去のことについて後でたどる」といった意味があることは、あまり知られていないでしょう。

 

つまり「追悼」は、亡くなった人の生前に思いを馳せて悲しみを新たにするといった意味になります。

 

 

葬儀などでは、「追悼の意」(ついとうのい)よりも「哀悼の意」(あいとうのい)というフレーズが多く使われています。

 

テレビ番組などでは、著名人の訃報(ふほう)に対して、追悼特集を組むようなことも多くありますが、これこそ、先ほどの言葉通り、生前の活躍を振り返るというわけです。

 

それによって、亡くなった人への思いが改めてあふれてくることになりますから、まさに「追悼の意」という言葉がふさわしいということになります(‘ω’)

 

 

 

追悼の意の使い方は?

 

次に、追悼の意の使い方を見ていきましょう。

 

「追悼の意」(ついとうのい)という表現が、実際に話されたりしているのを聞く機会については、慰霊祭(いれいさい)などの、公的なイベントが多いでしょう。

 

慰霊祭は、亡くなった方の霊魂をなぐさめるために行う祭儀(さいぎ)、神仏をまつる儀式のことです

 

他にも、黙祷(もくとう)をするときは「追悼の意を込める」(ついとうのいをこめる)という言い方をしますし、亡くなった人へのメッセージを送るときなどは「追悼の意を表す」(ついとうのいをあらわす)という使い方をします。

 

などの使い方をします。

 

下記に、「追悼の意」についての、それぞれのシチュエーションでの使い方について書いていますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね^^

 

 

追悼の意を込める(ついとうのいをこめる)

「追悼の意を込める」という言い回しは、人が亡くなってすぐよりも、たとえば一周忌など、ある程度の時間が経過してからの場面で、使われることが多いです。

 

記憶に新しいところでは、2011年に東日本大震災が発生し、それからちょうど1ヶ月後と、1年後、それぞれで、「追悼の意を込めて」の黙祷(もくとう)が行われました

 

 

追悼の意を表する(ついとうのいをひょうする)

「追悼」に関連して、追悼の意を「表する」(ひょうする)という表現もあるのですが、これに関しては「追悼の意を表す」(あらわす)という言い方が一般的であるかもしれません。

 

「追悼の意を表する」は、どちらかと言うと、公式な行事などで用いられる表現であるということができるでしょう。

 

以前に行われた、阪神・淡路大震災追悼式典では、当時の鳩山由紀夫内閣総理大臣が、震災の犠牲者を悼んだ(いたんだ)挨拶で、次のようなフレーズがありました。

 


改めて、心から哀悼の意を表するとともに、すべての被災者の方々に心からお見舞い申し上げるものであります。


引用:阪神・淡路大震災十五周年追悼式典内閣総理大臣 追悼の辞

 

 

追悼の意を表す(ついとうのいをあらわす)

「追悼の意を表す」(ついとうのいをあらわす)も、「追悼の意を表する」と意味としては同じです。

 

ちょっとした違いとしては、「表す」(あらわす)は、会話などの中でもある程度ナチュラルに使われることがあります。

 

その一方で「表する」(ひょうする)には、改まった場面で使うといった印象があります。

 

 

脚本家の早坂暁さんが、平和への祈りを込めて残したメッセージの中に、次のような一節がありました。

 


戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります


引用:Yahooニュース【脚本家・早坂暁さんが遺した1000文字に込めた平和への祈り】

 

 

 

 

 

 

 

哀悼の意と追悼の意の違いはなに?

 

最後に、「追悼の意」と「哀悼の意」(あいとうのい)の違いについてお話ししてきます。

 

哀悼」の「」(あい)の字は「哀しい」=『かなしい』と読むことができます。

 

「悼」(とう)が人の死を悲しむことですから、「哀悼の意」の意味は、亡くなった人のことを悲しむ気持ちとなります。

 

ですから、「追悼」(ついとう)との違いはシンプルで、人が亡くなって悲しんでいるか、より深く亡くなった人のことを思い出しているのか、ということになります。

 

 

葬儀の場では、「哀悼の意」(あいとうのい)と言うことが一般的です。

 

そこで、「哀悼の意を表する」(あいとうのいをひょうする)という言い方をすると、改まった言い方になります。

 

一方、追悼の行事などで、改まって挨拶をするときには、追悼の意を表します」(ついとうのいをひょうします)とすることが適切です。

 

亡くなった人のことを深く思いやることで、その場にいる全員と思いをひとつにすることができるでしょう。

 

 

なお時々、葬儀の場で「追悼の意」(ついとうのい)と言っている場合があります^^;

 

この場合は、亡くなった人のことを思い出しつつ、悲しい気持ちでいるという意図で用いるのであれば、意味としては間違ってはいないのですが、一般的ではありません。

 

追悼式典や慰霊祭(いれいさい)などの場で「追悼の意」という表現が使われるのは、訃報(ふほう)からある程度の時間が経過した中で、亡くなった人のことを改めて偲ぶ(しのぶ)といったニュアンスが込められているからなのかもしれません^^

 

 

 

今回のまとめ

 

いかがでしたか?

 

今回は、追悼の意(ついとうのい)の意味と使い方についてと、哀悼の意(あいとうのい)との違いは何なのかについてを詳しくご説明しました。

 

 

改めて要点をまとめますと、

 

・「追悼の意」という表現には、亡くなった人のことを思い出しながら悲しむといった意味があります。

 

・「追悼の意」の使い方としては「追悼の意を込める」、「追悼の意を表する」などといったものがあり公の場で用いられる場合が多くなっています。

 

・「哀悼の意」という表現は、純粋に悲しみの気持ちを表すものであり、「追悼の意」は、人が亡くなって、ある程度の時間が経過したということで使われることが多いです。

その一方で、葬儀の場など、人が亡くなって間もないうちに使われることも多くなってきています。

 

 

「追悼の意」、「哀悼の意」という言い回しには、いずれも、「死」について悲しむ意味があります。

 

意味の違いは、「追悼の意」には、『亡くなった人の生前を思い出しつつ、悲しんでいる』という意味合いが含まれていることです。

 

 

実際には「追悼の意」は、追悼式典や慰霊祭などといった場で使われることが多く、このような行事へ参加する機会は日常生活ですと稀であるかもしれません^^;

 

認識として、葬儀で使うならば「哀悼の意」(あいとうのい)を用いるということだけでも、覚えておくと良いでしょう(‘ω’)