喪に服す PR

喪に服すの読み方と意味☆挨拶時の年賀状は?

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日本には、古来からさまざまな習慣が根づいてきました。

そのそれぞれには、独自のルーツがあるものです。

 

喪に服す」という習慣も、そのひとつでしょう。

人が亡くなった際のことであるため、仏教が由来であると考えられがちですが、実はその起源は儒教にあります。

 

人が亡くなってから49日間は「忌中と呼ばれ、亡くなった人の成仏を目的としてつつしんで暮らすべきとされているのですがこれは仏教に由来するものです。

喪に服す期間も忌中も、お祝い事は控えるべきであることから混同されることが少なくありません。

 

喪中」と言うと年賀状を出さないこと以外、明確にどのように過ごすべきかわからないところもあるでしょう。

 

 

今回の記事では、喪に服すの読み方は?意味は?挨拶はどうすればいいの?についても詳しくご紹介していきます。

身内の方がなくなり、喪に服すことは頻繁にはないですものね

 

 

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喪に服すの読み方は?

 

喪に服す」というフレーズは、人が亡くなったことを受けて使われるものです。

「喪」という漢字の読み方はまず「ソウ」という音読みがあります。

たとえば人が亡くなったことに対して喪失感を覚えるという場合、「喪失」は「そうしつ」という読み方です。

 

ただ、「喪に服す」の「喪」は訓読みであり、読み方は「も」となります。

 

人が亡くなることに関連する言葉である「喪主」や「喪服」、「喪中」などといった言葉に使われている「喪」の読み方はすべて「も」です。

「もしゅ」に「もふく」、「もちゅう」といった具合になります。

 

服すに関しては動詞であり、読み方はふくすです。

「服す」という言葉には何かを身に付けるといった意味もあるのですが、「喪」に対しては習慣にしたがってその期間を過ごすといったことを指します。

 

以上の事から、「喪に服す」の読み方は、「もにふくす」と読みます。

 

 

喪に服すの意味は?

 

「喪に服す」の意味は、亡くなった方の家族が、その方を思い過ごす期間のことです。

そして「喪」には、亡くなった人に近しい家族らが悲しみを自主的に表現するという意味があります。

その期間の中では、普段と違った生活を送ることとされてきました。

 

ちなみに、この「喪」に類するものとして「忌」「き」という概念もあります。

古来から日本では死に「穢れ」があり、伝染するものであるとされてきました。

 

そこで「忌」の概念にもとづき、日常的な行為を控えることによってその穢れを避けるということがなされてきたのです。

 

なお、この「喪」と「忌」については近年、混同されがちです。

喪に服す期間は通常、1年間です。

その間は原則として、祝い事をしてはいけないとされてきました。

 

ですから喪に服している間にめでたい新年を迎えるということになれば初詣、おせち料理などは控えて年賀状も出さないことが通例となっているのです。

 

「忌中」は四十九日の法要を済ませるまでの期間であり、人が亡くなってからより間もない時期であることもあって「喪中」よりも制限されるところには厳しさがあります。

神社への参拝に旅行、結婚式やパーティなどへの参加など控えた方が良いとされていることは少なくありません。

ですから、忌中は、喪に服す期間の一部に含まれると言うことができるでしょう。

 

 

喪に服すときの挨拶はどうすればいい?年賀状は?

 

喪に服する間の挨拶としてもっとも気になるものはやはり新年、年賀状にかかわる部分でしょう。

年賀状を送ることは、控えなければならないとされています。

 

いろいろと時代の中で古くから喪に服す中での習慣にはそこまでこだわられなくなってきているところもあるのですが、年賀状を控えるという点に関しては変わっていません。

年賀状に代えて、あらかじめの喪中ハガキを年始の挨拶に代えるのです。

 

喪中ハガキの内容は、喪中であるために年賀状のやりとりをすることはできないという旨を記載します。

 

「喪中ハガキ」という呼び方についても一般的なものにはなっていますが、正しい名称ではありません。

正式には「年賀欠礼状」、「ねんがけつれいじょう」と言います。

 

差出人は未婚であれば個人名、既婚者については夫婦の連名とすることが基本です。

もちろん、結婚していて個人名を記載することが絶対にいけないということではありません。

ただその場合にはたとえば義理のお父さんが亡くなったという場合ですと、「妻の父」や「夫の父」と続柄を記載するように気をつけましょう。

夫婦の連名であれば、「父」で問題ありません。

 

そして亡くなった人がいつ亡くなったのか、日付も記載します。

「年賀」という言葉を使うことはできませんから「新年」や「年頭」、「年始」としましょう。

 

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寒さがいよいよ厳しくなりましたが、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
私こと本年九月に父 勝一が八十八歳にて永眠いたしましたので、年末年始のご挨拶を遠慮させていただきます。
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に、明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。
平成○年十二月
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引用:AllAbout 暮らし【文面事例集】喪中・年賀欠礼のごあいさつ

 
 

また、事情を知らない人から年賀状が届くということもあり得ます。

そういったケースでは1月15日以降、寒中見舞いと兼ねるようなかたちで状況について手紙で説明することが通例です。

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寒中お見舞い申し上げます。
お年賀のご挨拶ありがとうございました。
皆様には佳き年をお迎えなされましたご様子 心からお喜び申し上げます。
昨年7月に祖母が他界いたしましたので、年末年始のご挨拶を控えさせていただきました。
連絡が行き届かず申しわけございませんでした。
本年も相変わりませずよろしくお願い申し上げます。
平成○○年一月
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引用::AllAbout 暮らし【文面事例集】喪中・年賀欠礼のごあいさつ

 

親族が年始のタイミングで会った際にも、喪に服す期間であれば挨拶で「おめでとう」と口にすることは良しとされません。

挨拶をするときには、「本年もよろしくお願いします」などといった言い方にとどめておきましょう。

 

そのほか結婚の報告へ出かけて挨拶するといった際に先方が喪に服す中であれば最低限、四十九日は過ぎていると確認することをおすすめします。

 

 

今回のまとめ

今回は、喪に服すの読み方は?意味は?挨拶はどうすればいいの?についても詳しくご紹介しました。

 

改めて要点をまとめると、

・「喪に服す」の読み方は、「喪」の訓読みと動詞の「服す」で「もにふくす」と読みます。

・「喪に服す」とは、人が亡くなったことに対して悲しむ気持ちを行動で表すという意図で普段と異なりお祝い事などを控えながら生活することを意味します。

・喪に服す間の挨拶については年賀状に代えて年賀欠礼状を出す、使う言葉に注意するなど気を付けるべきポイントがあります。

 

人が亡くなるということは当然ながら悲しいことであり、喪に服すという行為はその気持ちを表現する手段でもあります。

1年程度とされるその期間のうち、亡くなった直後の四十九日までは「忌中」です。

悲しむ気持ちをより前面に出して過ごすことになりますが、ずっと同じようにということではなく四十九日をひとつの区切りとして良いでしょう。

 

挨拶に関しては喪に服する中で人と接する場合は、いろいろと気を遣う必要があります。