子供に多い病気には、インフルエンザやヘルパンギーナなどがありますが、溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)もその一つです。
私は子供を産んでから初めて知った病気の名前でしたが、子育て中のママなら、一度はお子さんがかかったことのある病気だと思います。
溶連菌感染症は2歳くらいの子供からが一番かかりやすいといわれています。
しかし、実際にはどんな病気なのか、まだまだ知らない方も多いと思いますので、今回の記事では、溶連菌感染症について紹介していきます。
どんな症状が出るのか、合併症の危険性などに加えて、家庭での対処法も解説していきますので、今度の対策として是非参考にしてくださいね。
子供の溶連菌の症状とは?
まず、症状について説明していきますね。
子供から大人まで感染する病気ですが、注意が必要なのは、集団生活をしている2歳くらい~小学生くらいまでです。
「集団生活をしている」ということなので、保育園に0歳~預けている場合なら、0歳児・1歳児でもかかりやすいということになります。
一年を通してかかる病気なのですが、冬にかかるケースがほとんどです。
潜伏期間は2~5日ほどなので、症状に気がついたら早めに受診をしましょう。
☆症状としては下記となります
- 扁桃炎・のどの痛み
- 発熱
- 発疹
溶連菌感染症は、風邪に多い鼻水や咳の症状が出ないことが特徴です。
上記、全ての症状が出るわけではないので、小児科などの医師の診断を受けましょう。
溶連菌は、綿棒でのどの細菌をとる検査で診断されるので、必ず医療機関を受診して検査してくださいね!
溶連菌から合併症になる場合は?
溶連菌感染症にかかると、合併症もとても怖いです。
特に、子供が小さいと病気に対する体力もあまりないので、注意が必要です。
そこで、ここでは主な合併症の例を3つ挙げてみました。
【急性腎炎】
急性腎炎は血尿や蛋白尿などの症状が出る病気です。
この病気にかかると薬の投与や水分の制限などの治療が必要になってくるので、入院が必要になることが多いです。
【リウマチ熱】
リウマチ熱は溶連菌が原因で発症するこどもに多い合併症です。昔は多かったようですが、最近は抗生物質があるので、発症しても重症化するケースは少ないようです。
【アレルギー性紫斑病】
アレルギー性紫斑病にかかると、出血斑、腹痛、関節痛の症状が見られます。
症状がひどい場合は入院することもあるので要注意です。
溶連菌の治療は?
溶連菌感染症の治療は抗生物質の服用になります。
ですが、少しでも菌が残っていると前に書いたような合併症を引き起こす場合があるので、処方された抗生物質をしっかりと飲ませましょう!
一般的にはペニシリン系の抗生物質が処方されますが、アレルギーがある場合はエリスロマイシンが処方されます。
熱が下がって症状が無くなっても、菌が全ていなくなった訳ではないので、処方された期間はきちんと飲ませ続けてください。
治療1ヶ月後に尿検査があるので、ここで再発をしていないかを確認します。
そこで何もなければ治療は終了ですので、そこまで頑張ってお子さんに薬を飲ませましょう!
溶連菌での幼児の食事は?
溶連菌にかかると「喉が痛くて食事も喉を通らない」なんてことがよくあります。
大人はまだ我慢できますが、お子さんが小さいと、食べることが出来なくなることもあると思います。
食事は口当たりの良い物や、消化の良いものにしてあげてください。
そして、冷まして食べさせてあげましょう^^
さらに、喉を刺激する辛いものや酸っぱいものは避けましょう!
発熱時は脱水症状も心配なので、食事が取れなくても水分だけはしっかり取るように、こまめに飲ませてあげてください。
汗もかくので、経口補水液やアクエリアスのような塩分の入った飲み物がおすすめです。
また、熱が下がればお風呂に入ることができますが、その際、発疹が出ているとかゆみが酷くなるかもしれないので長風呂にならないようにしましょう!
下記におすすめの食べ物を書いておきますので、参考にして食べられるものを少しずつあげましょう^^
(溶連菌感染症のときのおすすめメニュー)
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溶連菌での登園・登校はいつからできる?
溶連菌は移る病気なので、発症した場合は集団生活は休まなくてはなりません。
基本的には、抗生剤を内服後1日たてば、登園・登校できます。
でも、熱が続いたり、体調が良くなかったりする場合は休みましょう。
また、薬を服用しているのに2~3日たっても熱が下がらない時は、薬が効きにくい菌かもしれないので、もう一度病院を受診してくださいね^^
溶連菌は家族や兄弟に飛沫感染することが多いので、手洗い・うがいをしっかりと行いましょう!
また、タオルや食器など共通して使用するものは分けるなど、周囲へ感染させないような予防を行うことが大切です。
もしそれでも同じような症状が出たら、すぐに病院で受診してくださいね。
溶連菌のまとめ
溶連菌感染症は、小さな子供や集団生活をしている学童に多く見られる感染症です。
普段の生活では、手洗い・うがいなどの予防を心がけましょう!
もし感染してしまった場合は、合併症などの重症化を避けるため、早めの受診をオススメします。
小さなお子さんだと自分で自覚症状を言うことができないので、体調の変化をあなたや周りの人たちが気をつけて見ておくことが大切ですね。
ここまで書いた通り、溶連菌感染症は放っておくと大変なことになる病気ですので、症状が出た際は、絶対に早めに受診して医師の指示を仰ぎましょう!
お子さんには早く治って元気になってほしいですね^^