地鎮祭とは、家を建てる際に工事の無事や安全を祈願する儀式のことです。
地鎮祭は「じちんさい」と読むほかに「ことしずめのまつり」と読むこともあるそうです。
その土地の神様に工事の許しを得るための儀式でもあるのが地鎮祭です。
確かに地鎮祭の字は「地を鎮める祭り」となっていますよね?
そんな地鎮祭に行われる儀式の中に、鍬入れと言う儀式があります。
なかなかなじみのない儀式ですが、鍬入れとはなんでしょうか?
また、鍬入れとはどのようなことを行う儀式なのでしょうか?
掛け声なんかもあると聞いたけど、どうして掛け声を出す必要があるのでしょうか?
そこで、今回の記事では、鍬入れの儀式について詳しくご紹介します。
☆関連記事☆ 地鎮祭の鍬入れって何?
地鎮祭の鍬入れの意味は? 鎌 鍬 鋤の意味や順番についても詳しく解説!
地鎮祭の鍬入れとは?どんなことをするの?
地鎮祭の儀式の中には鍬入れと言う儀式があります。
この儀式のことを「地鎮の儀」と言います。
この儀式は新築工事などの際に、儀礼的にその土地に鍬を入れることです。
では、儀礼とはどういうことでしょうか?
儀礼とは習慣によってその形式が整えられている礼法のことですが、家を建てるのに鍬を入れることなんて想像できませんよね。
今は重機が入って土地を均すのが当たり前ですが、しかし重機を使えるようになったのはここ近年での話です。
昔はそんな重機なんて便利なものは無く、全て手作業だったことが鍬入れの儀を行う理由なようです。
昔の家を建てるためには、
1、手の入っていない雑草だらけの土地を鎌で雑草を刈り
2、鍬で土を掘り起こし
3、鋤で土地を平らに均して家を建てるための土台を作る
と言う工程を終えなければ家を建てることができませんでした。
ですので、この工程をしないと家を建てられないと言うことから、盛砂を均されていない土地に見立てて鍬を入れる動作を行う必要があるわけです。
それで、地鎮祭の鍬入れは手の入っていない土地に手を加えることを神様の前で行い、家を建てる許しを得るための意味があるようですよ。
地鎮祭の鍬入れのやり方は?
まず、地鎮祭の鍬入れの際には砂が3~5杯程度必要になります。
この砂で「盛砂」または「立砂」と呼ばれる山を作ります。
鍬入れはこの砂を使って儀式が進行します。
鍬入れの方法なのですが、用意した盛砂を鍬で掘る仕草を3回程度繰り返すだけです。
鍬入れの順番は、一般的には左→中央→右の順番になります。
鍬入れの順番は地域や地鎮祭を執り行ってくれる神社によって変わることがあるので、気になるようでしたら事前に神職の方に確認しておきましょう。
地鎮祭の鍬入れ 掛け声はどんな風?
地鎮祭の時の鍬を盛砂に入れる際に、
「エイ、エイ、エイ」
と掛け声を出す場合が多いようです。
では、なぜ「エイ」と掛け声を出す必要があるのでしょうか?
理由は様々で、
一つ目は鍬で耕すときに力が入りやすいからというものです。
二つ目は「エイ」は漢字に変換すると「栄」で、「家が栄えますように」と言う意味を込めての掛け声であるということと。
三つ目は日本語の変化の語源となるパターンとして多い「家→いえいえいえいえいえ・・・えい」から「エイ」になったということです。
他にもまだまだ理由はあると思いますが、「エイ」と言う掛け声は「家」に掛けている理由のものが多いようです。
今回のまとめ
いかがでしたか?
今回は、鍬入れの儀式について詳しくご紹介しました。
再度まとめると、
地鎮祭の鍬入れとは、「地鎮の儀」のことです。
この儀式は新築工事などの際に、儀礼的にその土地に鍬を入れることを言います。
これは地鎮祭の鍬入れは手の入っていない土地に手を加えることを神様の前で行い、家を建てる許しを得るための意味があるようです。
昔の家を建てるためには、
1、手の入っていない雑草だらけの土地を鎌で雑草を刈り
2、鍬で土を掘り起こし
3、鋤で土地を平らに均して家を建てるための土台を作る
と言う工程を終えなければ家を建てることができませんでした。
地鎮祭の鍬入れの方法は、用意した盛砂を鍬で掘る仕草を3回程度繰り返す作業になります。
地鎮祭の時の鍬を盛砂に入れる際に、「エイ、エイ、エイ」と掛け声を出す場合が多いようですね。
この掛け声を出す理由は様々で、
1、鍬で耕すときに力が入りやすいからというものがあります。
2、「エイ」は漢字に変換すると「栄」で、「家が栄えますように」と言う意味を込めての掛け声であるということと。
3、日本語の変化の語源となるパターンとして多い「家→いえいえいえいえいえ・・・えい」から「エイ」になったと言われています。
鍬入れの儀の際の掛け声は、家の安泰を祈願するために出すものです。
家の安泰と繁栄を願って、できるだけ大きな声でするようにしましょう^^